ご挨拶
日本理化学協会会長 赤石 定治
石川大会運営委員長 鈴村 一恵
2015年ノーベル物理学賞を東京大学の梶田隆章教授が、医学・生理学賞を北里大学の大村智特別栄誉教授が受賞されました。梶田先生は若者の理科離れが進んでいることに触れ「だからこそ、科学研究の楽しさを多くの若い人に知ってもらえるような取り組みを、地道に続けていきたい」と強調されました。また、大村先生は「最近感じること。失敗すると沈んでしまう子が多い。成功した人は誰よりも失敗した人」と、誰もが勇気づけられるメッセージを贈られました。お二人の受賞が私達にとって大変誇らしいことであると同時に、「教育の重要性」を再認識する貴重な契機にもなりました。
現行学習指導要領がこの3月に、漸く全ての教科で完全移行しました。理科は数学と共に先行実施され、理数重視の内容実践に取り組んでいる中、早くも次期学習指導要領についての検討が行われている状況です。グローバル化や情報化の進展などにより、世界全体はこれまで以上に急速に変化しております。将来の社会を支える若者がこのような時代を生き抜くために、小・中学校や大学との連携を密にしながら、主体性を持って多様な人々と協力して問題を発見し解を見出していく力や論理的・批判的な思考力などを育成することが求められています。
石川大会はこのような状況の下、『「確かな未来を担う理科教育」〜探究する力を育むために〜』を主題とし、平成28年8月8日から10日まで、石川県野々市市にある金沢工業大学を会場に開催致します。今大会の研究協議では、多くの皆さんにとって興味ある“主体的・協働的な学びを主導する理科教育”をテーマとする分科会も設けました。
理科教育に携わる関係の皆様が、研究発表や研究協議等を通じてお互いの研修を深め、未来を担う理科教育を考える大会が、石川の地で開催されることを大変喜ばしく思います。北陸新幹線が昨年3月に金沢まで開通して利便性が増し、実に多くの方が来県されております。今大会に参加の皆さんにも、石川の魅力を堪能して頂けることと、大いに期待しております。つきましては、会員の皆様の積極的な参加を心よりお待ちしております。
主催 | 日本理化学協会 北信越理化学協会 石川県高等学校教育研究会理化部会 |
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後援 | 文部科学省 全国都道府県教育委員会連合会 石川県教育委員会 |
期日 | 平成28年8月8日(月)、9日(火)、10日(水) |
会場 | 金沢工業大学 扇が丘キャンパス (〒921-8501 石川県野々市市扇が丘7−1) |
大会事務局 | 運営委員長 石川県立大聖寺高等学校 校長 鈴村 一恵 |