1985年 日本大学歯学部卒業
1989年 東京医科歯科大学大学院歯学研究科博士課程（歯科矯正学第1専攻）修了
1989年 東京医科歯科大学歯学部附属病院医員
1991年 松本歯科大学歯科矯正学講座助手、日本矯正歯科学会認定医
1994年 松本歯科大学歯科矯正学講座講師
1995年 みむら矯正歯科開設
1998年 日本矯正歯科学会指導医
1999年 Membership in Orthodontics of the Royal College of Surgeons of Edinburgh
2002年 Member of the European Board of Orthodontists
2006年 日本矯正歯科学会専門医
2013年 ”2013 CDABO Case Report of the Year Award”受賞
MARPE(Miniscrew-assited Rapid Palatal Expansion)を用いた矯正歯科治療
A study of MARPE (Miniscrew-assited Rapid Palatal Expansion)
上顎歯列が狭窄した成人の矯正治療に際しては、側方歯に維持を求める急速拡大装置（RPE: Rapid Palatal Expansion）では正中口蓋縫合を拡大して歯槽基底の幅を拡大することは困難なため、外科処置を組み合わせた側方拡大（SARPE: Surgically Assisted Rapid Palatal Expansion）を用いることがある。しかしながら、演者は外科的侵襲を考慮し、近年では歯科矯正用アンカースクリューを併用するMARPE（Miniscrew-assisted Rapid Palatal Expansion）を試みることが多い。装置デザインはスクリューで口蓋のみに維持を求めるのではなく歯にも維持を求めるHybrid typeを用いている。今回は歯槽部にcorticotomyを併用するCARPE（Corticotomy-assisted Rapid Palatal Expansion）の症例で得た知見を加え、アンカースクリューを用いる上顎側方拡大について考察を加えたい。