CV

神奈川県川崎市にて宮崎台やすい矯正歯科クリニックを開設、神奈川歯科大学横浜クリニック矯正科にて非常勤講師をしております。 1994年に日本大学歯学部を卒業後、神奈川歯科大学矯正学教室に入局し、常勤、非常勤研修生として約10年間在籍しておりました。 2011年に日本矯正歯科学会専門医を取得。 研究分野では、歯列弓の形態解析、アーチ予測のためのデジタルセットアップ、それと矯正用アンカーデバイスの臨床応用などがあります。 本日は、矯正用アンカーデバイスとして口蓋部組織外プレートシステムについてお話いたします。

Title of Talk

Molar distalization utilizing a palatal external plate
口蓋部組織外プレートを使用した臼歯部遠心移動

Abstract

我々は、口蓋部組織外プレートシステム(Anchor-Lock)を歯科矯正用アンカーとして開発しました。このシステムは、外科的侵襲を最小限に抑え、チタンプレートを口蓋部に適用し、口蓋粘膜上よりチタン製スクリューにて植立固定させます。植立成功率は90%以上で、上顎臼歯の遠位移動および圧下に効果的です。上顎大臼歯遠心移動31症例より臼歯移動量は平均2mm、中切歯移動量は口蓋側へ平均0.7mmで、それに伴う側方拡大量は約1.1倍でした。そして最後に本システムを使用した症例を供覧させて頂きます。